講師紹介にも書きましたが、自分は昔、仕事で燃え尽きて
年単位で休まなければなりませんでした。
原因はいろいろありましたが、
「自分の心と体の声を聴くことができなかった、無視し続けてしまった」という理由が大きかったと思います。
疲れてきた時に「あ、自分は疲れているな」と自覚して
疲れをそのつど取っていければ良かったのですが
自分は、目の前の事や、周りの要求、自分の内にあるプレッシャーなどから
自分の心や体の「疲れたよ、休みが必要だよ」という信号を無視し続けてしまいました。
結果、「これ以上やったら心と体が本当にだめになってしまう」と、【鬱状態】という心身の安全装置が働いて
体が強制的に休息モードに入り、自分の意思(頭)に反して
「働けなくなる、頑張れなくなる」という状態になりました。
動けなくなってからは、そうした自分の心と体が発している
「疲れたよ、痛いよ、無理しているよ」などの声に
耳を傾ける練習の日々でした。
そのためには、静かな一人の時間を持つことが助けになりました。
自然に触れたり、空を見上げたりしているうちに
自分の心が求める、あたたかいもの、やさしいもの、ほっとするものを
敏感に感じ取れるように、少しずつなっていきました。
心身の声を上手に汲み取れるようになり
限界を超えてしまう前に休むことができるようになってくると
余裕が生まれてきて、人生を楽しんだり、自分が大切にしたいものを大切にしたり
本当に自分がしあわせと感じることのために、時間を取れるようになってきました。
今も、心身の声を聴く訓練を続けています。